働き方とマインド

【残酷な真実】「あんなに勉強したのに」と自分を責める前に、計算機を叩いてみてください

資格試験の不合格通知を見た瞬間、目の前が真っ暗になる。 休日のカフェで参考書を開き、眠い目をこすりながら動画教材を見た日々がフラッシュバックする。

「あんなに勉強したのに、なぜ?」 「私って、そんなに頭が悪いのか?」 「それとも、勉強の方法がまずかったのか?」

そんなふうに自分を責めて、買ったばかりの分厚い参考書を部屋の隅に投げ捨てた経験、ありませんか? 私自身、過去に簿記やIT系の資格を取ろうとして、何度もこの絶望を味わいました。

でも、底辺から抜け出すために必死にもがいてきた私が、今のあなたに一番伝えたい残酷な真実があります。

あなたが試験に落ちたのは、頭が悪いからでも、才能がないからでもありません。 ただ単純に「自分の努力値(投下した時間)」を、とてつもなく見誤っていただけなんです。

人間が結果を出すために必要な「数字」の暴力

才能やセンスという言葉で逃げる前に、まずは世の中の「上達にかかる目安の時間」を冷静に見てみましょう。

・人間が新しいスキルを基礎レベルで習得する時間:約100時間〜300時間

・一般的な資格取得の勉強時間(簿記2級や宅建など):約300時間〜500時間

・難関資格(社労士や行政書士など)の勉強時間:約1000時間以上

・東京大学に合格するための勉強時間(高校3年間):約3500時間〜4000時間以上

これが、才能の有無にかかわらず、人間が何かの結果を出すために「物理的に最低限必要なストローク(投下時間)」です。

日本で一番頭が良いとされる東大生だって、魔法を使っているわけではありません。 彼らは部活があっても、熱を出しても、365日休みなく「毎日平均3.5時間から4時間」を机に向かい続けています。受験期になれば1日10時間は当たり前です。 どんなに才能がある人間でも、投下時間が100時間なら東大には絶対に受かりません。

結果を出している人は、特別な頭の良さがあるのではなく、この「絶対に必要な物理的ストローク」を淡々とこなしているだけなんです。

あなたの「あんなに頑張った」を計算機で叩いてみる

では、あなたが不合格通知を見て「あんなに身を削って勉強したのに」と涙を流したその時間を、冷静に計算機で叩いてみましょう。

どうでしょうか。 合格に必要な目安が500時間のテストに対して、あなたは「週末のカフェで3ヶ月(計36時間)」の装備で挑んで敗れたのではないですか?

必要な努力量の「10分の1」しか満たしていないのだから、不合格になるのは当たり前なんです。物理法則と同じで、そこに才能やセンスが入り込む余地すらありません。

RPGゲームで言えば、ラスボスを倒すにはレベル50が必要なのに、レベル5で突撃して一撃でやられ、「やっぱり私には才能がないんだ…」と泣いているのと同じです。 才能がないのではなく、ただ単に「経験値(時間)」が圧倒的に足りていなかっただけなんです。

なぜ「ものすごく努力した」と錯覚してしまうのか

では、なぜたった36時間しかやっていないのに、私たちは「あんなに身を削って頑張った」「自分のすべてを懸けた」と錯覚してしまうのでしょうか。

それは、あなたが「マイナスの状態」から勉強をスタートさせているからです。

事務職の毎日は、理不尽の連続です。 朝からお局様の機嫌を取り、上司の急な雑務をこなし、他人のミスの尻拭いをする。 金曜日の夜には、HP(体力)もMP(精神力)も完全にゼロ、いやマイナスにまで落ち込んでいます。

そのマイナスの状態から、重い体を叩き起こして日曜日に参考書を開く。 この時、脳と体にかかるストレスと疲労感は尋常ではありません。 元気な高校生がやる1時間の勉強が、疲労困憊の事務職にとっては「10時間分」の苦痛に感じられます。

結果として、実際の時計の針は1時間しか進んでいないのに、あなたの脳は「ものすごく苦しい思いをした=1000時間くらい努力した!」と強烈に記憶してしまいます。 これが、努力値を見誤る最大の原因である「疲労の錯覚」です。

自分を責めるのをやめて、時間を「強奪」しろ

この真実に気づいた時、私は自分を責めるのをやめました。 「私ってダメなやつだな」と落ち込むのは、ある意味で感情の逃げです。 本当の問題は頭の良さではなく「時間の確保」という物理的な計算にすぎないからです。

じゃあ、どうすれば300時間、あるいは1000時間を確保できるのか? 「もっと気合を入れて、睡眠時間を削って勉強する!」なんて昭和の根性論は、絶対に長続きしません。

答えは一つしかありません。 休日のボロボロの状態で机に向かうのをやめて、平日の「会社の時間」の中から、自分の時間を強奪するんです。

エクセルのショートカットを駆使して、3時間かかる手入力を10分で終わらせる。 残りの時間は、仕事をしているフリをして、PCの画面の隅で資格の勉強のPDFを読む。 お局様の機嫌を取る無駄なエネルギーを一切カットし、定時ダッシュを決めて、HPが満タンに近い状態で自分の机に向かう。

そうやって「会社に搾取されていた時間と体力」を自分の手元に取り戻さない限り、まとまった努力時間なんて絶対に捻出できません。親にご飯を作ってもらい、勉強だけに専念できる環境なんて、私たちにはないんですから。

もし今度、「頑張ったのに報われない」と落ち込みそうになったら。 感情的になって自分を殴る前に、まずは冷静に計算機を叩いてみてください。

そして、「圧倒的に足りていなかった時間」を、明日会社からどうやってかすめ取ってやろうかと、ニヤッと笑って作戦を立てるんです。

私たちは、賢く、したたかに生き残らなきゃいけない。 才能のせいにして、自分を責めている暇なんて1秒もありませんよ。

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